インターアクションと言語発達

インターアクションと言語発達

赤ちゃんは言葉を習うとき、言葉を教えてくれる人をビデオで見るよりも、その人に直接向かい会った方が習いやすいです。それは一体なぜでしょうか?
人と直接向き合うと、ビデオで不可能なインターアクションが成りたちます。つまり、インターアクションは学習に役立つのでしょうか?
この仮説を調べるため私たちの調査では、画面上の先生が12ヶ月の乳児に新しいものの名前を教えます。
その先生が条件1では赤ちゃんに反応し、条件2では赤ちゃんに反応しなかったのですが、赤ちゃんは反応性のある条件で、より新しい単語を覚えました。
インターアクションは赤ちゃんが社会性を見分ける重要な手がかりかもしれません。

 

文献
・Tsuji, S.,Jincho, N., Mazuka, R., & Cristia, A. (2020). Communicative cues in the absence of a human interaction partner enhance 12-month-old infants’ word learning. Journal of Experimental Child Psychology, 191, 104740.Preprint OSF page
・Tsuji, S., Mazuka, R., & Swingley, D. (2019). Temporal contingency augments attention to a referent in a word learning task. Proceedings of the 43th Boston University Conference on Language Development, pp. 693-704. Boston, MA, USA. Access here